Spybotの使い方

注:このページの内容は旧バージョンVer1.6の物です。最新版の2.0はまだ日本語に対応していません。現在のところVer1.6でも最新の更新データをDLできます。

前ページリンク→スパイウェア対策をしよう SpyBotのインストール方法

無事インストールは出来ましたか?では早速Spybotを起動してみましょう。

レジストリのバックアップを作成

Spybotを起動すると本体とWizardの2つの窓が表示されます。
まずはレジストリのバックアップを取りましょう。赤丸の部分をクリックするとバックアップの作成が始まります。それが完了したら「次へ」をクリックしてください。
Spybot 使い方1

すると「アップデータを検索」「免疫化」などの項目が表示されますが、どれも後ほど手動で行えるので「次へ」をクリックしてください。何度か「次へ」をクリックしWizardを進めると最後に下のメッセージが表示されます。
「プログラムを利用開始」をクリックしてWizardをさせてください。
Spybot 使い方2

もしAd-Awareをインストールしている場合は、Ad-AwareとSpybotの併用に際しての注意書きページを開きますか?というポップアップが表示されます。もし見ておきたい場合は「Yes」を、今回は見ないなら「Chancel」、この注意を今後表示しなくていい場合は「Ignore」を選んでください。
Spybot Confirm

Yesで表示されるページの文章は、「Ad-Awareでスキャンした時にSpybotのフォルダにスパイウェアが検出されるかもしれませんが、それはSpybotが隔離して保存してあるスパイウェアのバックアップなので無視して問題ありません」という内容です。

Spybotのデータを最新版に

スパイウェアの検索・駆除を開始する前にまずSpybotのデータを最新のものにしましょう。古いデータでは最新のスパイウェアを見つけられなかったり駆除出来ないことがあります。

左メニューの「アップデート」をクリックすると、「Updater」の小窓が表示されるので「Search」をクリックしてください。最新のデータがあるか確認が行われます。
Spybotアップデート検索

最新のデータがあった場合はどのサーバーからダウンロードするかの選択画面が表示されます。通常は初めから選択されているサーバーのまま「Continue」をクリックしてかまいません。まれにダウンロードサーバーの不調や混雑が原因でアップデータのダウンロードに失敗する場合があります。そのときは他のサーバーを選んでみてください。
Spybotアップデートサーバー選択

アップデータの一覧が表示されます。ダウンロードするべきデータにはすでにチェックが付いているので、他にも必要なデータがあればチェックを付けたあと「Download」をクリックします。
Spybotアップデータ一覧

選択したアップデータのダウンロードが完了すると緑色のチェックがつきます。最後に「Exit」をクリックしてください。
Spybotアップデータ完了

これでSpybotは最新のデータに更新されました。新しいスパイウェアに対応するため、常に最新のデータにアップデートすることを習慣づけましょう。

もし前回の更新から数週間以上たっているのに新しい更新データがないと表示される場合は、一度Spybotを再インストールしてみてください。最終更新日は「ヘルプ」→「情報」→「 定義ファイル最新更新日」でわかります。

スパイウェアの検索&駆除の仕方

左メニューの「検索&修正/削除」をクリックし、右メニューの「スキャン開始」をクリックするとスパイウェアのチェックが始まります。
Spybot使い方7

Spybot使い方8

もしスキャンが途中で止まってしまう場合は、後述のセーフモードでWINDOWSを起動して再度スキャンを行ってみてください。

チェックが終わると発見されたスパイウェアのリストが表示されます。削除したいスパイウェアにチェックを入れ、「問題箇所を修正/削除」をクリックします。

Spybot使い方9

YESをクリックするとスパイウェアの駆除が始まります。
Spybot使い方10

駆除完了のダイアログが表示されますので「OK」をクリックしてください。
Spybot使い方11

これでスパイウェアの駆除が完了しました。駆除したスパイウェアには緑色のチェックが付きます。
Spybot使い方12

ファイルスキャン

Spybotのインストール時に「Explorer files scan plugin」をインストールしているとファイルを個別にスキャンすることもできます。ウィンドウ画面で調べたいファイルにカーソルを合わせて右クリックで表示されるメニューで「Scan using Spybot Search&Destroy」を選択してください。
Spybot個別スキャン

複数のファイルを選択してからファイルの上で右クリックすれば、それらをまとめて調べることもできます。

ファイルに問題がなければ「nothing found」と表示されます。Closeをクリックして画面を閉じてください。
Spybot個別スキャン結果画面

セーフモードで再スキャン

スパイウェアの中にはメモリに常駐したり、駆除ソフトの起動を察知して見つからないように形態を変えるものも存在します。それらのスパイウェアを見つけ、駆除をするためにセーフモードでのスキャンも一度行っておくのをお勧めします。

セーフモードとはWINDOWSの起動方法の一つで、最小限のドライバのみで起動するのでスパイウェアの邪魔が入りづらく、スパイウェアを発見・駆除出来る可能性が高まります。

スキャンが途中で止まってしまう、Spybotの起動そのものが出来ない場合もセーフモードなら大丈夫な場合があります。

セーフモードの起動方法

  1. パソコンの電源をいれ、メーカーロゴやBIOS画面が表示されたら、
    • WINDOWS 98/MEならCTRLキーを押しっぱなしにする。
    • WINDOWS 2000/XP/Vista/Win7ならF8キーを押しっぱなしにする。
  2. するとWINDOWSの起動方法選択画面が表示されるので、「Safe mode」もしくは「セーフモード」を選択します。
  3. セーフモードでの起動が成功したらSpybotを起動し、検索&駆除を行ってください。

CTRLキーやF8キーを押しっぱなしにするタイミングが遅すぎたり早すぎると起動方法の選択画面がでずに通常起動になります。押しっぱなしよりキーを連打したほうが成功しやすい場合もあるので、押しっぱなしにするタイミングがつかめない場合はそちらも試してみてください。

またメーカーによっては違うキーを押す必要があるので、その場合はパソコンのマニュアルを参照してください。

免疫化でスパイウェアを予防

駆除した後はSpybotの免疫化でスパイウェアの予防措置を施しておきましょう。インターネットエクスプローラやFirefoxなどのブラウザをスパイウェアなど悪意のあるプログラムから防いでくれます。

左メニューの「免疫」をクリックすると免疫画面が開くので、免疫化リストのすべてのボックスにチェックが入っているのを確認して右上メニューの「免疫する」ボタンをクリックしてください。

スパイボット 免疫化

進行バーが右端にまでいくと免疫化が完了します。すべての箇所が免疫化できていると、赤の被保護中の数字が0になり、緑の保護中の数が総免疫数と同じ数になります。
スパイボット 免疫化完了

なおCookieを免疫化すると、ブロックされたCookieを使っている一部のサイトへのログインができなくなることがあります。その場合は各ブラウザのCookie設定画面を開いて、ブロックCookieリストからログインしたいサイトを外してください。

その方法がよくわからない場合は、Spybotの免疫化からすべての「Cookies」の項目にだけチェックを付けて「解除する」を選択してください。ただこの方法だとSpbybotによるCookie保護がなくなってしまいます。

IE8での注意点

Internet Explorer 8とSpybotの免疫化の一部は相性が悪く、IEの「Domains」の免疫化がONになっていると、IE8の起動が遅くなる場合があります。

この症状を直すには、まずMicrosoftのIE8修正パッチ「KB969897」がOSにまだ適用されていなければ、インストールしてください。

それでも直らなければ「Domains」の免疫化を解除する必要があります。免疫化画面のIE(32bit)、IE(32/64bit)の両方の項目で「Domains」「Secure Domains」という名前の付いた箇所にだけチェックを入れて(全部で8カ所あります)、「解除する」を選んでください。「Domains」「Secure Domains」の項目がすべて被保護になれば解除完了です。

スパイボット IE8

これでIE8の起動速度が戻ると思いますが、もしそれでも駄目だった場合はすべての免疫化を解除してみてください。

なお解除した箇所は免疫化による保護からも外れてしまうので注意してください。

常駐保護(TeaTimer)のON・OFF

TeaTimerは常にシステムを監視して、スパイウェアなど悪意のあるプログラムがシステムを書き換えようとした時に警告してくれる機能です。無害のプログラムでもシステムを書き換えるものには警告が出てしまうこともあるので、そのときは「変更を許可する」を選びます。

TeaTimerのON・OFFを変更する場合は、「モード」→「高度なモード」→「ツール」→「Resident -常駐保護」とクリックしてください。TeaTimerとSDHelperのON・OFF画面を表示されるのでチェックを付けるとONに、チェックを外すとOFFになります。

一部のパソコンではTeaTimer・SDHelperがONになっているとウィルス対策ソフトなどとの相性で不具合が出ることがあるようです。Spybotを入れてから変な症状が出る場合はこの2つの機能をOFFにしてみてください。

Spybot TeaTimerのON・OFF

TeaTimerがONになると、画面右下にTeaTimerのアイコンが表示されます。
Spybot TeaTimerアイコン

アイコンを右クリックすると、常駐保護(TeaTimer)・インターネットエクスプローラ保護(SDHelper)の一時的なON・OFFや、Spybotの起動などが出来るメニューが表示されます。一時的に常駐保護を解除したい時などに使用します。

Spybot TeaTimer メニュー

スパイウェアを復元するには

スパイウェアの中には駆除することでアプリケーションが使えなくなったり不具合が起こるものもあります。

その場合は以下の手順でスパイウェアを復元してください。

左メニューのリカバリーをクリックすると右下ボックスに過去に削除したスパイウェアのリストが表示されます。復元したいスパイウェアにチェックをいれ、「チェックを入れた項目を修復」をクリックしてください。
Spybot復元1

復元するかの確認画面が出るので「YES」をクリック。
Spybot復元2

注意事項が出るので「OK」をクリック。メッセージ通りにもう一度スパイウェアのスキャンをするのをお勧めします。
Spybot復元3

以上でスパイウェアの復元が完了しました。復元したスパイウェアはスパイウェアとしての機能を持ったままなので注意してください。